鼠径リンパ肉芽腫は、昔に、梅毒、淋病、軟性下疳以外の性病として第四性病と言われていましたが、現在、日本では稀な病気となっています。ひとえに医学の進歩によって、一つの性病を克服したことに感謝をしつつ、早くエイズやヘルペス等の慢性化した性病の治療方法が確立されるといいですね。
ですが、日本では稀な性病でも海外出張のお土産として鼠径リンパ肉芽腫をもらってくるパターンがありますのでくれぐれも日本人としての誇りを忘れないようにしましょう。
鼠径リンパ肉芽腫はクラミジアによって感染します。現在、日本の若者を中心に蔓延している性器クラミジア感染症、単にクラミジアと呼ばれる性病と同じクラミジア属ですが、型が違うため性器クラミジア感染症とは違う病気として分類されます。型が違うので鼠径リンパ肉芽腫に感染しても性器クラミジア感染症にはなりませんし、性器クラミジア感染症に感染しても鼠径リンパ肉芽腫にはなりません。
鼠径リンパ肉芽腫の症状
症状には、三段階あります。
第一期 感染から1,2週間
感染部に水泡や潰瘍がでてきます。この時期は特に痛みも無く、無痛な場合が多いです。
第二期 感染から2~4週間
リンパ腺が腫れてしこりがあったり、患部に穴があき膿を出したりします。
第三期 感染から1~3年程度
直腸や肛門のリンパ腺にまで症状がひろがります。男女とも性器が巨大に腫張します。この時、リンパ管の閉塞により、直腸狭窄やリンパ浮腫の症状が現れます。
感染経路
鼠径リンパ肉芽腫はほとんどが性行為により感染します。
予防方法
患部が性器からリンパにかけて広いためコンドームでもカバーしきれない場合があります。
検査方法
患部の分泌物に細菌の有無を確認します。
他に患部に抗原液を注射して症状をみる検査もあります。
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治療方法
テトラサイクリンやサルファ剤などの抗生物質を3週間程度服用すれば直ります。
鼠径リンパ肉芽腫